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深海絵画展

深海好きが集まって、恵比寿のギャラリーに深海の絵を飾るイベント「深海絵画展」。その展示作品を紹介していきます。

超深海発!亡者のため高級ブランド「ヨミノアシロ」

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イザナミには夢があった。

それは黄泉の国発のファッションブランドを立ち上げて、自分がファッションモデルとして活躍する事…。

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日本海溝の超深海層の一角に「黄泉の国」はある。

ここでイザナミは海底火山で大地を隆起させて「国生み」を行うのだ。最近、西之島を生んで少し疲れたので、国生みは少し休んで、念願のアパレル事業に手を出そうと考えていた。

ある日、イザナミは部下の底生魚類たちを集めると、ブランドの立ち上げを宣言してポスターを披露した。

f:id:shinkaikaiga:20170319203338j:imageshoji、『黄泉のブランド』、銅版画、36cm×24cm

その絵には半分白骨化したイザナミとヨミノアシロという魚がロゴマークとして描かれている。

「ヨミノアシロは名前に「黄泉」と付くだけでなく、魚類の中で最深生存記録も持っていてインパクト十分。それになんとなく人の名前ぽいのでブランド名にちょうどいい」とイザナミは補足した。

部下のソコボウズは、「白骨化した顔は気持ち悪いのでどうか肉をお付けください」と具申したが、イザナミは優雅にこう答えたという。

「あら、白骨化くらいしてないと私だって分からないじゃない。今の時代、ブランドに必要なのは誰も真似できないアイデンティティインパクトなのよ。」

 

作品情報

ファッションのポスターを意識して作った銅版画作品です。

今回は鉛筆の下絵をPCで一回レイアウトし直して銅版に移りました。

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まずはエッチングで形を取ります。

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↑版画なので反転してます。

 

次にアクアチントという技法で背景を黒くします。白く残したい部分を黒ニスという液体を塗って防御。ロゴの部分は筆では細か過ぎたので、カッティングシートを文字の形に切って防御しました。

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最終調整で直接銅版を削ります。 

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こちら完成品の拡大図。黒の部分がベタではなく、腐食によっていろいろな表情をしています。

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こういう偶然のニュアンスが銅版画の良いところですね。

 

展覧会情報

この作品が展示される「深海絵画展」詳細は以下の通りです。ぜひご来場ください。
開催期間: 2017年4月25日(火)〜4月30日(日)
開場時間:11:00〜19:00(最終日17:00まで。15:00〜17:00はクロージングパーティー)
会場:弘重ギャラリー | 東京都恵比寿6分。天井高3mの本格的ギャラリー
住所:東京都渋谷区恵比寿2丁目10番3号 ART CUBE EBIS B1F
入場無料

アーティスト情報

このアーティストの他の作品は以下のサイトにあります。
shojichiaki portfolio – 油絵、銅版画、写真