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深海絵画展

深海好きが集まって、恵比寿のギャラリーに深海の絵を飾るイベント「深海絵画展」。その展示作品を紹介していきます。

深海で静かに眠る沈没船の銅版画

f:id:shinkaikaiga:20170306233354j:imageN.T. 『眠る舟』銅版画

N.T.さんの銅版画作品です

制作者コメント

"沈没船というと、ラテンアメリカから財宝を持ち帰ろうとしたスペイン船団や、海賊船、タイタニックのような豪華客船を思い起こします。
過ぎ去った時代がそのまま保存されているというロマンチシズムをかき立てるのかもしれません。

技術が発達していない時代には、幾千の船が沈んだことでしょう。
小さな舟はみなバラバラになってしまったのでしょうか。藻で覆われて海底の一部になってしまったのでしょうか。
中には、昔の姿のまま、海という瓶の底に沈殿している保存状態のよい舟もあるのかもしれません。

もし、代々受け継がれた小さな木造の漁船が、ある日嵐で波の谷間に飲み込まれてしまったら。船主は舟のことを夢に見るのではないでしょうか。誰にも見つからないまま、そのまま暗い海の底で眠りつづける、そんな一艘の舟を銅版画にしてみました。
銅版画というメディアは、未来よりも過去、現実よりも幻想、の表現に優れているような気がします。
現在から見た過去の幻想を未来に伝えるメディア。
そんな役に立つのか役に立たないのかわからない、ちょっと後ろ向きなところがよいとおもいます。"

作品細部

風景画のようでもあり、抽象画のようでもある素敵な銅版画。特に色がすごいですね。

作品に近寄ってじっくり船を見てみると

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結構昔の船でしょうか。マストが見えるから帆船と思われます。どこの国の船でしょう。先頭部分の形状が独特です。

砂地をじっくり見てみると

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白い粒々が見えますね。

左下の影はヒトデ?

 

見えそうで見えないこの感じはまさしく深海の雰囲気。長時間浸っていられます。

 

沈没船

ちなみに黒海の深海に千年前の沈没船がそのまま残っていたというニュースありました。

 沈没船41隻を発見、驚異の保存状態、黒海 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

黒海の深海は酸素がほとんどない特殊な水質らしくロープも布も朽ちずに残っていたようです。

探してみると世界の深海底にはたくさんの沈没船がこうして眠っているんじゃないでしょうか。

 

展覧会情報

この作品が展示される「深海絵画展」詳細は以下の通りです。ぜひご来場ください。
開催期間: 2017年4月25日(火)〜4月30日(日)
開場時間:11:00〜19:00(最終日17:00まで。15:00〜17:00はクロージングパーティー)
会場:弘重ギャラリー | 東京都恵比寿6分。天井高3mの本格的ギャラリー
住所:東京都渋谷区恵比寿2丁目10番3号 ART CUBE EBIS B1F
入場無料