ざっくり古生物史でオウムガイ5億年の凄さを感じてみる
(出典:wikipedia)
オウムガイは5億年前からいるというのは知っていたものの、どれくらいの時間感覚かはあまりイメージがありませんでした。というか恐竜がどれくらい前にいたのかも覚えてないという有様…
ここは5億年の凄さを知るため古生物学など見てみようではないか。と思い、いろいろと読んでみることにしました…
「白亜紀」「プレートテクトニクス」「石炭紀」「完新世」「ゴンドワナ大陸」「古生代」…
!?
正直最初は分からない専門語が多すぎて何がなんだかさっぱりでした。(時代区分の名称も地層が発見された地方の名前が付いていたりしてあまり脈絡がないですし。)
ただ、量を読んでいくうちにちょっとコツが掴めてきまして、2つの事件とその年代を覚えるだけで、ざっくりと生命史が掴める方法が分かってきました。
ここでは、初心者用に古生物史を掴むコツを紹介した後、オウムガイの凄さを体感して頂きたいと思います。
2つの事件
その覚えるべき2つの事件は
1つ目の事件は6500万年前の「隕石で恐竜の絶滅」の件。
(出典:NAVERまとめ)
これは有名で、テレビでも特集されることも多い事件なので、ご存知かと思います。「6500万年」という年代を覚えておきましょう。
肝心なのは2億5000万年前。パンゲア大陸のときの絶滅。「ペルム紀の大絶滅」です。
あまり聞いたことのない事件ですが、生物種の絶滅率では95%という生命史上最悪の事件だそうです。この時は大陸配置がパンゲア大陸というひとつの大陸に合体しているんですね。大陸配置がこんなに違うということで時間の遠さが実感できます。
(出典:聴いて観て話しメモする)
このパンゲア大陸のときに火山が大爆発して、地球規模の気候変動が起こり、大量絶滅に繋がったようです。
(出典:【資料】ペルム紀 - 日常風景のなかで)
このワードをセットで覚えておきましょう。
で、古生物史だと2つのこの事件を境に「古生代」「中生代」「新生代」という分け方をしています。発掘していて「この地層を境に出てくる生物が変わりすぎだろ」と思った学者がざっくり三分割したというわけです。
事件から覚えていくと「◯生代」も覚えやすくなります。年代も事件と併せてすでに覚えていますし。
ちなみに恐竜は中生代にしかいません。
もし「7000万年前」と書かれた恐竜ぽい化石を見たら「あぁ、隕石落ちるちょっと前の恐竜か」と思えばいいのですが、「3億年前」と書かれた恐竜っぽい化石を見たら「あぁ、パンゲア大陸以前の恐竜ではない生き物だな」と思えば大丈夫です。
これで博物館で化石を見たときも、深く楽しめること間違いなし!
オウムガイ5億年の凄さ
ここまでくるとオウムガイの5億年サバイバル記録は半端ないことが分かります。恐竜とか目じゃない。生命史のほとんどにずーっと生存している。
誕生した頃の5億年前は、パンゲア大陸どころじゃなく、こんな大陸配置の頃。(オルドビス紀)
(出典:聴いて観て話しメモする)
この後、パンゲア大陸になり、恐竜が出現し、隕石が降ってきても生き延びたオウムガイ凄すぎる!
オウムガイによく似たアンモナイトが隕石で絶滅して、オウムガイは生き延びた理由は「生息域が深海だったから」と言われているようです。
確かに深海は気候変動の影響が少なそうなので古代種が生き残りやすいのかもしれませんね