マッコウクジラ無双!深海ファン的映画紹介『白鯨との闘い』
今回は作品紹介から離れて深海生物的な映画の紹介をしたいと思います。
この映画での「白鯨」はデカくて白いマッコウクジラです。深海でダイオウイカを狩っていると言われているマッコウクジラ。
深海ファンにとっては大ネタ生物ですね。
捕鯨船の話なので深海には行きませんが、マッコウクジラの動く勇姿を映像で見れます。
タイトルからすると白鯨と屈強な男が延々と戦う話かと思っていたら、白鯨にはボコられるだけです。その後は1時間くらい漂流して船員達が死んでいくという過酷な話が続きます。
というかほぼ白鯨と闘ってない。
邦題おかし過ぎだろ。
内容に合わせたタイトルに訂正するとしたら
「捕鯨船がマッコウクジラに返り討ちにされて、漂流でたくさん死ぬ話」といった感じです。
重い人間ドラマですが内容は良いです。
B級映画かと思っていたら、「アポロ13」の監督だけあってマトモでした。時代考証も本格的みたいで19世紀捕鯨ビジネス時代の空気が伝わってきます。
ドラマ部分も良いですが、マッコウクジラが圧倒的に強くて怪獣ファン的にも楽しめます。
序盤はマッコウクジラを銛で突き刺して殺すシーンがあって「おい、マッコウクジラさんになんてことするんだ!」とか思って見てましたが、白鯨が出てくると一変。
30m設定のようで完全に怪獣。
勝てる気がしない。
自然の力を思い知ったか人間どもめ!という爽快な(?)気分を味わえます。
最強生物は何かという議論では、鋭い牙とか角があるから強いという"能力最強説"と、ただ単にでかい奴が強いんだという"質量最強説"があると思うんですが、この映画を見ていると、なるほど質量最強かもしれないと思いました。